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生徒会室は寵愛の鳥籠(ONE PIECE長編学園パロ)

第19章 お前を許さない



ひたすら続く道を突き当たりまで進むと、重厚な扉にぶつかる
かなり深い部分まで下りてきたためか、扉自体のセキュリティは無いものに等しく、簡単に侵入することができた

そこに広がる空間は、地上の研究室の比では無いほど設備が整っているようだ
注意深く辺りを見回しながら耳をすますと、奥の方から人の気配と話し声が聞こえる

『まずは…』

息を潜めながら、ゆっくりと声のする方へと近付いていく
検査室のような部屋では、白衣の男が数人何やらデータ用紙と睨み合いをしていた
この閉鎖空間で騒ぎを起こされては厄介なため、ギリギリまで近付くとごく最小限に技を発動させる

『ん?なんだこのサークル…ッ?!』
『どうし…!』

全員が異変に気付いて声を上げるより前に、ローは素早く愛刀を引き抜くと声帯を切除した
何が起きたのか分からず、パニック状態で何処かへ行こうとするのを阻止するために唯一の出入り口である扉を閉めると、再び技を発動させ全身をバラバラに切り刻んだ

そして更に奥へ足を向けると、今度は生徒らしき男が数人で雑談を交わしていた
先ほどと同じ方法で、部屋に細かな肉片が散らばると荒い息遣いが耳につく
視線を巡らせれば、薄いカーテン越しに動く人影が見えた

気配を押し殺して隙間から中を覗けば、男の背中が見える
そしてガタイのいい図体を挟むように拡げられた細い脚が力なく揺れているのが目に付いた

そのことに思わずローがガバリと立ち入っても、男は行為に集中していて全く気付く気配がない
男の腕に抱えられているのはやはりセナだった。その顔は赤く腫れ上がり鬱血も所々見られるようだ
しかしそんな彼女もまた、瞼を強く閉じてこちらの気配に気付く様子はなかった

まずは先ほどまでと同様、声帯を除去しようとサークルを張った
その刹那、男がいそいそとズボンを寛げセナの秘所に自身をあてがっているのが目に入る
あまり濡れてもいないその部分に、男の先端が割り入るのが見えた

『…!!』

声帯を除去することも忘れ、男の頭部と身体を切り離し髪を引っ掴んだ宙吊りの状態で耳元で低く命令をする

「そのままの体勢を保て。絶対に腕の力を抜くな、…腰を動かせば、どうなるか分かってるな?」

頷くこともできない生首の男は、顔面蒼白で言われるがままに必死で身体の力を保つ

セナは未だ瞳を閉ざしたままだ
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