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生徒会室は寵愛の鳥籠(ONE PIECE長編学園パロ)

第19章 お前を許さない



「そ、そうです!セナさんが先ほどサカズキ校長に連れて行かれてしまって…!」
「は?赤犬の野郎がわざわざ出迎えに…?こりゃ少々面倒だな」

辺りを見回してセナを探していたローの言葉に、たしぎはつい数分前に起こった出来事を簡潔に話した
それに頭を抱えたのはスモーカー、そして

「おい白猟屋…セナはテメェの部下と一緒に居るんじゃなかったのか」

怒りを露わにしたのはロー、摑みかかる勢いでスモーカーに食ってかかった
スモーカーはバツが悪そうに渋い顔をしたが、一旦煙を吐き出すとローを見据える

「作戦変更だ。赤犬のところへは俺が行く、部下のミスは上司が始末するもんだからな」
「な…ッ、いくらスモーカーさんでも無茶ですよ!」
「たしぎはローを案内・援護してやってくれ。落ち合う場所は…」
「断る」
「はァ?!」

スモーカーがアレコレと細かく指示や作戦をたしぎに教えていると、いきなりローの口から出た言葉に思わずスモーカーは青筋を立てた

「セナは俺の女だ。テメェの女1人取り戻せないなんざ、先が思いやられる」
「さっき文句を言ったのはテメェだろう。なら俺は」
「部下の落とし前つける気なら、セナの居る場所まで俺を徹底的に援護しろ。部下と2人でだ」
「ガキがエラそうに…チッ分かった、たしぎ赤犬どっちへ向かった。場所の検討は」

なんせこの学院内は広い。下手に進行方向を見誤ると、取り返しのつかない事になりかねない

現在、この学院に乗り込んだメンバーはスモーカー、ローを始め
シャチ、ペンギン、ルフィ、ゾロ、サンジ、ナミ、キッド、そしてコラソン

ルフィとキッドは先頭に立って、ひとまず好き勝手に動いている
その援護としてコラソン以外の5人が、ローとスモーカーが進みやすいように道を作った

コラソンは1人、情報収集のために動いている
この学院出身であるコラソンは、学院内の構造を把握しているため、セナのいる場所にいくつか目星をつけていた
好き勝手に暴れた後は注意を引き付けながら、いくつかのチームに分かれて、その目星をしらみ潰しに撃破しているのだが

プルプルプル…ガチャ

「そっちはどうだ」
『会長!やっぱり何処にも居ません』
『ほとんどの生徒や教師も情報は最低限しか与えられてねェみたいだな』

やはり相手も一筋縄では尻尾を出さない
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