• テキストサイズ

生徒会室は寵愛の鳥籠(ONE PIECE長編学園パロ)

第5章 自己紹介はマニアックなくらいがいい


「麦わら屋」
「うん?」
「朝にも紹介したはずだ、セナは新しく会計として引き入れた」
「トラ男に聞いてねェ、こいつに聞いてんだ」
「挨拶が遅れてすみません。新しく会計として入りました、1年の白石 セナです」

ぺこりと頭を下げると、目の前に差し出された手と…満面の笑顔

「セナな!よし、覚えた!俺はモンキー・D・ルフィ、ルフィでいいぞ」
「!はい、よろしくお願いします!ルフィ先輩」

顔を上げて、握手を交わす
すると首を傾げてきょとんとされた

「先輩とかいらねー1個しか違わねェのに」
「えっでも、じゃあ、ルフィ副会長ならどうですか?」
「もっとヤダ!ルフィでいい、俺もセナって呼ぶ!敬語も無しだかんな!」

頑なに譲らない真っ直ぐな瞳に見つめられてしまうと、なんだか無下にはできなくて

「分かったよ、ルフィ」
「おう、それでいい!」

またニカッと満面の笑顔を向けてくれた
私もつられて笑顔になる、ルフィは笑顔が素敵な人だなぁ

「ところでお前ら、仲良しなんだな!」
「へ?」
「そーなんですよ!俺ら小さい時からずーっと一緒でェ」
「同じ高校入って、生徒会まで一緒とか運命デショ」

未だ私の肩を抱いたままだったペンギンと、腰に手を添えているシャチが気持ち悪いくらいニヤニヤしながら密着してきた…あ、暑苦しい!

「ニヤニヤして怖っ…ペンギンもシャチも、いい加減離れて暑苦しい!」
「照れんなって〜」
「俺らとセナの仲だろ〜〜」
「お前ら…」

地を這うような低い声が聞こえて、全員が声の方を見る
1人放置されていたロー会長が、背後に怒りの炎が見える錯覚を起こすくらいに怒ってらっしゃる
ふざけすぎた!

「あ、ご、ごめんなさいっ」
「だからなんでさっきからそんなに怒ってんだ?トラ男だけ仲間外れにされて寂しかったのか?」
「まぁある意味仲間外れッスね」
「麦わら先輩は余裕でしたもんね」
「シャチとペンギンはよほど此処で死にたいらしいな」
「「すんません…」」

どうやらふざけていたことは原因じゃないみたい
仲間外れ?ルフィは余裕??うーん分からない

「セナ助けろっ」
「え?無理だよ」
「出来るから!…ゴニョゴニョ」

私の後ろで震え上がってる2人は無理な助けを求めてきて、更にシャチが何か耳打ちしてきた…
/ 369ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp