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生徒会室は寵愛の鳥籠(ONE PIECE長編学園パロ)

第17章 優越感と劣等感【キッド夢】


「おい、お前は俺と予算報告会に…「ペンギンが居れば充分だよね?ね、お願い…ロー。キッドとなら、何かあっても安心でしょ!」………ッチ!、覚えてろよユースタス屋」

スイーツに魅了されたセナが、必殺のおねだり攻撃でトラファルガーを見事打ち負かした
内心笑いが止まらない。悔しそうなトラファルガーの顔と捨て台詞に笑いを堪えるのが必死だ

「まァ、俺たち親友だからな?仲良くスイーツ楽しもうぜ」
「テメェ…絶対あとでバラす」
「もー物騒なこと言わないの!はぁぁ…スイーツ楽しみ!!」

セナを引き寄せた際にばら撒いた書類を拾って、上機嫌ついでに化学資料室まで運んでやる
ちなみにあの場に居た女どもは、再度トラファルガーに押し付けておいた。そのことはセナが気にしている様子もなかったので一安心だ

化学資料室に入ると、派手なシャツを着た猫背が煙を燻らせていた
セナが慣れたように呼びかける

「コラソン先生!」
「ん?おぉ、セナちゃんか!ってことは」

道化師のようなメイクをした化学教師の、確かコラソンだったか…人の顔を見て咥えていたタバコを落とした。羽織っているフェザーコートに火種が落ちて左半身が燃え上がる

「アチチチッ!」
「コラソン先生大丈夫ですか!」
「いやぁ、てっきりローが来るモンだと思ったら…ユースタスだったからビックリしちまった…ハハハ」

あからさまに動揺したようなこの教師は、そういえばトラファルガーとやけに親しくしていた覚えがあった
そういや生徒会の顧問でもあったな…親戚かなんかか?
新たなタバコに火を付けようとして、またフェザーコートを焼いてるけど…大丈夫かよコイツ

「もーコラソン先生は本当にドジっ子さんなんですから!」
「いや、ドジっ子ってモンじゃねェだろ」

呑気に笑って言うセナに、思わずツッコミを入れた
大体"子"って歳でもねェだろうし、そんな可愛いモンでもねェ…気がする

「ええっと、セナちゃんとユースタスは」
「親友ッスよ」
「…へぇ、親友、」

"どんな関係"かと尋ねられる前にハッキリ答えると、少し驚いたように目を見開き呟くように繰り返した

「ちゃんとローも知ってます」
「えっ、知って…!ローの奴、それで何も?」

コントのように驚いた拍子に椅子ごとひっくり返ったので流石にビビる
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