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生徒会室は寵愛の鳥籠(ONE PIECE長編学園パロ)

第17章 優越感と劣等感【キッド夢】


これまでも、女との付き合いなんていくらでもあったし
それでもこんな感情を持て余すことなんて一度もなかった

わけもわからず熱を吐き出すように、そしてセナの熱を求めるように抵抗する身体を押さえつけて乱雑に暴いてゆく
何度も止めようとする声を無視し続け、行為はどんどん止められなくなっていった

『イったのかよ』
『っ、ひぅ…ッ』

肉体的にも精神的にも追い詰められたセナが、生理的な涙じゃなくて本気で泣いているのが分かったとき
ようやく自分のしていることは犯罪だと、認識する

そしてすぐさま聞こえたドアの音と同時に現れたトラファルガーが、目の前の光景に息を飲んだのが分かった
もうここまで来れば、どうにも引けなくなり目の前に晒されたままだったセナのヒクつく割れ目に舌を這わせた、刹那

俺はトラファルガーの蹴りをモロに喰らわされて吹っ飛んだ
まァ自業自得ってヤツか…一瞬反応が遅れたのは、情けねェことだがな

トラファルガーに抱きしめられたセナは、身体を大きく震わせ泣いてるように見えた

そこで、そんなところで…俺は自分がセナへ抱いた恋心に気付く
そして自分の過ちと、この恋は生涯実ることのない事実に唖然とした

気付いたところでどうしようもなく、ただ2人の姿を見つめていた俺の方へ迫る足音で現実に引き戻される
怒りのあまり今にも殺しかかってきそうなトラファルガーがこちらに向かって来るのを、セナは必死に止めていた

『なんで』

なんでお前が止めるんだよ、トラファルガーの怒りは最もなはずだ
何よりセナ…お前が一番殺したいはずだろうが、俺を

俺にはどうすることもできないが、ただ素直にヤられるのも癪なため口だけは威勢を残したまま応戦する
するとトラファルガーが思わぬ行動を取りやがった

この時まだ校則として禁止されていた悪魔の実の能力
そんなものこの平和な校内で、使うことなど考えもしなかった

だから俺は油断していて、屋上を選んだのがバカだったわけだ
一瞬でも学園を構成する範囲からその身が離れれば

能力は発動できる

『ー"ROOM"


"タクト"!!』

ヤツの能力可能範囲であるサークルの中で、耳障りな音を立ててコンクリートの塊が浮かび上がると
一瞬でこちらを目掛けて襲ってきた

俺は全身で、全てを受け止める
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