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生徒会室は寵愛の鳥籠(ONE PIECE長編学園パロ)

第16章 初めての…(*)


「やだ、やだ…ッ」
「落ち着け。大丈夫だ」
「こ、れ怖い…よ、ろぉっ…!」

腰を激しく突き動かされることはなく、ただ奥まで自身をがっちりと埋め込まれただけの状態なのに
唐突にせり上がってきた絶頂感が、言い知れぬ恐怖をセナに与える

「おかし、く…なるッ、ダメ…イっちゃう…」
「イけばいい。俺を感じて、俺だけを見てろ」
「あ、あっ…イ、く…!イ…ッンンーーー!」

ローに強くしがみつきビクビクと腰を震わせると、何もしていないのにセナは絶頂を迎え意識を飛ばした
いつも以上に深い絶頂感を迎えたナカは、まるで搾り取るように大きくうねりロー自身を締め付ける
その刺激に堪らず二度目の熱を吐き出すと、そっとセナをベッドに押し倒し自身を引き抜く

深く眠ったように目を閉じて、規則的な呼吸を繰り返すセナの柔らかい栗毛を優しく撫でてやる
額に口付けを落として、事前に用意してあった濡れタオルで身体を清めてやれば一度ベッドから身を引いた
床に落としていた服を身につけ、壁に立て掛けていた大太刀を手に取る

「…必ず、俺が助ける



"ーROOM"」

起きる気配のないセナの周囲に、半円状の薄いドームが現れる
ローは愛刀を構え抜き去ると、一振り空を切った

「"メス"」

目の前に横たわっていたセナの身体が、細かく分断される
ローの能力により、切り刻まれた肉片から血は流れることはない
慎重に肉片を掻き分けて辿り着くのは、ドクドクと脈打ち続けるセナの心臓
しかしローが目にした彼女の心臓の一部は、確かに白い痕が広がっていた

さらに細胞レベルで細かく切り刻めば、そのごく一部から白い"毒"を取り出す
それを持参した小瓶にしまい込むと、あとはパズルを組み立てるようにバラバラになった肉片を元の形に接合してゆくだけ

暫くして見慣れた愛しい姿は、何事も無かったかのようにローの目の前で深い寝息を立てている
先ほどまでの光景が嘘のように血の跡一滴、傷跡一つも残す事なく今年のオペが終了した


「ハァ」

ローの能力は体力を削るため、流石に情事後のオペは多少の疲労感が否めない
それでも風邪を引かないようセナに服を身につけさせれば、すぐさま隣に倒れ込むように潜り込む
小さな身体を腕の中に収めて目を閉じる。意識はすぐに遠のいていった
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