生徒会室は寵愛の鳥籠(ONE PIECE長編学園パロ)
第16章 初めての…(*)
降ってきた声音は優しさと愛情に満ちていて胸が熱くなる
振り返り時計を見ると、ちょうど0時ぴったりだった
「ありがとう…ロー!」
「これからは、毎年祝ってやる…嫌だと言っても」
「拒否権はない、でしょ?」
「クックック…あぁそうだ」
向かい合ってお互い見つめ合いながら、クスクスと笑い合う
生まれてきたことを、愛する人に祝ってもらえることが
愛する人が生まれてきたことを、祝えることが
こんなにも幸せだなんて思ってもみなかった
「ロー、もう、いいよ」
「?なに、ッ」
「動いて…?私も、我慢できない…」
がっしりとした首に腕をしっかりと回して、セナから薄い唇を奪う
そうして慣れない腰つきで、ナカに入ったままのロー自身を刺激してゆく
「んッ、ん…ぅ」
必死に舌を絡めながら、カクカクと腰を揺らしてローを追い詰める
すると今まで甘んじて受け入れていただけのローが、グンッと腰を思い切り突き上げた
その衝撃に唇を離してしまうと、込み上げる想いと共に声が抑えられなくなる
目の前が薄らボヤけて、キラキラと輝いてみえた
「さっきから、泣きすぎだ」
ボヤけた輪郭のローが、困ったように微苦笑を浮かべて溜まった涙を指で拭う
「ッん?!」
「これ以上泣く暇すらないくらい、感じさせてやる」
「あ、ッぁん!」
首筋に鎖骨に、胸元に紅い花を咲かせながら器用に腰を揺らし突き上げる
突くたびにイイ場所へ当たると、うねるように自身に絡みついてくる感覚にローは息を詰めた
それでもどうにか波をやり過ごし、先端で奥を押し拡げるように激しく抜き差しする
「や、ぁ…イ、く…ンッ」
ビクリと全身を震わせ、ナカを締め付けながら昇りつめるとクタリと逞しい身体にしなだれ掛かった
流石にキツい締め付けに、ローは数度深呼吸をして再びやり過ごす
「はぁ、はぁ…ッ」
「体力ねェな」
散々攻められて、焦らされた挙句一度達してしまえば体力など微塵も残っているはずがない
そう文句を言いたいのだが、口を開けば乱れた呼吸を整えるので精一杯だった
そうこうしている間に、再び律動が再開される
「ひぁあ、やっ、まだ…ダメ」
達したばかりで敏感になった身体をビクつかせ、腕の中から逃れようと身を捩るが力で敵うはずもなく
逞しい腕が簡単に動きを封じてしまう
「も、また…イっちゃ、う」
「何度でもイけばいい」