• テキストサイズ

生徒会室は寵愛の鳥籠(ONE PIECE長編学園パロ)

第16章 初めての…(*)


「私はいつでも、あなたのことでいっぱいいっぱいなんだから!」

ベッドに膝立ちになって、目の前のたくましい背中に飛びかかる
決して女1人の力で揺らぐことはなかったが、不意を突かれたことに一瞬全身に力が入ったのは分かった
そのまま、表情は見えないけれど無防備な背中に語りかける

「ロー以外、考えたくない」
「…」
「ロー以外なんて、考えられないよ」

唐突に腕を引かれて、ローの正面に身体が回った
真っ向から対峙するその瞳にはもう怒りの色はなく、セナは内心ほっとする

「俺以外を見るんじゃねェ」
「…うん」
「俺以外のことなんざ、考えてんじゃねぇ」
「うんっ」

真っ直ぐと見つめられたまま、紡がれる言葉に素直に頷く
それに応えるようにローから再びキスの雨が顔中に降ってきた

「ン、っくすぐった…い」
「お前は俺だけを見てりゃいい」

顔から顎のライン、首筋にかけて唇を落としてゆく
一枚身に着けているワンピースに手が掛かったとき、

「まっ、待って」
「あ?なんだ」
「私が、する」

ただでさえ幾度となく待てを食らっているローが、いい加減苛立ちを隠さずに返答すると
セナは一瞬怖気付きかけるが、なんとか思いとどまり口を開いた

「自分で?」
「うん…」
「ナニを、するんだ?」

明らかに問い掛けてくるローの口元には、妖しい笑みが浮かべられていてセナは俯き真っ赤になる

「言えねェようなことなのか?」
「も…意地悪ばっかり…!」

ガバッと顔を上げたセナはローの足の間に床に膝をつきスウェットのパンツに手をかける
ゆるゆると緩慢な動きで、パンツを下着ごと下げると既に臨戦態勢だったロー自身が顔を出した

マジマジと目にするのは初めてで、その凶悪な大きさと形に思わず目を背けてしまう

「目ェ逸らすな、ちゃんと見ろよ」
「う、分かって、る」

分かってるとは言いつつも、やはり顔を背けたまま前を向くことができない
すると頰に手が添えられ、無理やり正面を向かされた

「俺から目を逸らしてんじゃねェ…」

それはちょっとニュアンスが違うような…とは思うものの、ローの真剣な声音に言い返すことはしない
そして意を決すると、そそり立つモノに手を添える
顔を近づけて、口を少し開いたところで上目遣いにローを見上げる

それだけで手の中の熱がさらに質量を増す
/ 369ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp