第6章 爆豪くんのいない四日間
「じゃあまァ…今日から通常通り授業を続けていく。」
教室に戻るとHRが始まった。
「ごめんなさい。いいかしら先生。」
梅雨ちゃんは挙手をすると、始業式に話があった〝ヒーローインターン〟について質問をした。皆も同じく気になっていたようだった。
「先輩方の多くが取り組んでらっしゃるとか…。」
「それについては後日やるつもりだったが…そうだな。先に言っておく方が合理的か…。平たく言うと〝郊外でのヒーロー活動〟。以前行ったプロヒーローの下での職場体験…その本格版だ。」
その答えに、お茶子ちゃんが体育祭での頑張りは何だったのかと声を荒らげた。夏休みの途中から編入した為、体育祭や職場体験の下りもイマイチ理解出来なかった。体育祭で得た指名をコネクションとして使い、体育祭で指名されなかった人は活動自体難しいと言った先生の言葉を聞いて、体育祭自体に参加していなかった私はこれから一体どうしていけばいいのか。そもそも、郊外でのヒーロー活動で仮免取得者として私は機能を果たせるのだろうか。仮免取得試験が終わり、少しだけ肩の荷が降りたのに、突き付けられる現実に再び肩が重くなった。
「まァ、体験談なども含め、後日ちゃんとした説明と今後の方針を話す。こっちも都合があるんでな。」
HRが終わるとプレゼントマイク先生が入れ替わりで入ってきた。
「一限は英語だー!!すなわち俺の時間!!久々の登場、俺の壇上、待ったか、ブラ!!!今日は詰めていくぜー!!!アガってけー!!イエアア!!」