第5章 ヒーロー仮免許取得試験
突如館内に警報が鳴り響いた。
「え!?何!?」
『敵(ヴィラン)による大規模破壊(テロ)が発生!規模は〇〇市全域。建物倒壊により傷病者多数!道路の損壊が激しく救急先着隊の到着に著しい遅れ!到着する迄の救助活動はその場にいるヒーロー達が指揮をとり行う。一人でも多くの命を救い出すこと!!!START!』
一次試験同様、天井が開き、スタートの合図と共に一斉に飛び出した。一次試験同様、爆豪くん、切島くん、上鳴くんと共に現場へと急行した。
「腕を怪我したの!」
「助けてくれ!痛い!」
そう言って腕を抑えた男女。腕を抑えてはいるが、自分の足で歩行可能。救助優先度は低い。
「大丈「うるせえ!!自分で助かれや!!」
「はああァ!!?」
救助を求めてる人に対しても、普段と変わりない態度の爆豪くん。
「自己流貫きすぎだろ!」
「すげえ大怪我してるかもしんねえだろ!!」
「私達は仮免許取得者として現場に居合わせてるんだから、それは駄目だよ!」
「いや…我々の設定は救助優先度の低い軽傷者…。」
「まさか…!それを瞬時に見抜き我々に〝自分で動け〟と…!?」
なんか凄く良いように解釈してくれてる気がする。
「安全な場所まで案内しようぜ。」
「待って、切島くん。私が二人を連れてく。」
「でもあんな言い方は無いな。減点。」