• テキストサイズ

【MHA】DELETE

第4章 欠落した記憶


 登校初日の授業。初めて受けるヒーロー科の授業。一体どんな事をするのかと、少し緊張した。
 なんでも今、皆は仮免を取得する為に授業に取り組んでいるらしく、一人最低でも二つの必殺技を取得するのを目標に授業に取り組むらしい。皆はその言葉に興奮し、ヒーローっぽいのキタ!と喜んでいたが、私の個性は戦闘向きじゃない。なのに、必殺技なんて…。しかも、個性を発動させる条件は対象者の頭に触れる事。それはつまり戦闘時、必ず接近戦に持ち込まなければいけないと言う事。


「コスチュームに着替え、体育館γへ集合だ。」


 ワイワイと騒ぎ乍、コスチュームへと着替える皆。私も先程相澤先生に渡されたコスチュームに着替えてみたが、妙に体のラインにピッチリと合わせられたコスチュームは何だか気恥ずかしかった。コスチュームの希望をしっかり伝えるべきだったと後悔したが、いきなりコスチュームについて要望は?なんて聞かれてもすぐすぐ思い浮かぶわけがない。ただ、咄嗟に、耐熱性に優れ、風の抵抗を軽減出来る物がいいと、口にした。それを口にした後、それに何の意味があるのか自分でもよく分からなかった。デザインについては完全に丸投げだったし。


/ 110ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp