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【MHA】DELETE

第1章 ヒーローなんていない※


 目を覚ますとそこは真っ暗で、私は両腕を拘束されていた。そして私は鉄格子の中。自分の身に何が起きたか分からず、私は泣きながら震えた。


「記憶操作の個性、一体どんな奴がって思ってたらこんな子供が持っていたとはな。」


 暗闇の中に差し込んだ光。その中から現れた相手に私は身を強ばらせた。長い舌をペロりと出しニタニタと笑う敵(ヴィラン)に体の震えが止まらなかった。


「こいつはいい値がつきそうだ。」


 敵(ヴィラン)達の会話を聞く中で、私は自分の置かれた状況を理解した。────人身売買。珍しい個性は闇オークションでいい値がつく。記憶操作、その個性を使えば人の記憶を消す事も、偽りの記憶を植え付ける事も出来る。そして、人の記憶を覗くことも出来る。敵(ヴィラン)にとっては実に有益な個性。まさか自分のがその対象になるとは夢にも思っていなかった。私はその鉄格子の中でこれから自分がどうなるのかと怯えながら過ごした。
 そして監禁されてから数時間それとも数日か、暗闇の中で過ごしていた為、時間の感覚が分からない。そんな中、ヒーローが助けにやってきた。ポッチャリした体にそぐわぬ機敏な動きで人々から注目を浴びている新人ヒーロー、ポッチャマン。次々と敵(ヴィラン)を倒していくポッチャマンの姿に私は震えた。これで助かる、そう思ったのにポッチャマンは私を見てこう言った。


「可哀想に。怖かっただろうね。でももう大丈夫だよ。これからはオジサンと楽しく遊ぼうね。」


 厭らしい笑みを浮かべ、彼は私の服を引きちぎった。そして、厭らしい手つきで私の体を弄んだ。私の体を舐める舌が気持ち悪くて堪らない。泣き叫ぶ私の頬を殴った。何度も何度も。そして、私の体に覆いかぶさり、私のナカを一気に貫いた。やめてと何度も懇願したが、彼はニタニタと笑みを浮かべ激しく腰を打ち付けた。痛くて、苦しくてたまらないのに、泣けば殴られる。彼の頭に触れる事が出来れば記憶操作をし、この状況を打開出来たかもしれないが、手錠をかけられていたため手の自由が効かず、私はされるがまま。────こんな奴がヒーローなんて。ヒーローなんかいないじゃない。助けてと叫ぶのに誰も助けてくれない。

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