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【MHA】DELETE

第3章 予期せぬ再会(爆豪視点)


 謎の黒い物体に飲み込まれ、何処かに飛ばされた。敵連合の連中もその黒い物体の中から出てくるなり、俺と同じく嘔吐いた。が、飛ばされてきた中に玲奈がいない。恐らく目の前にいるコイツが仲間を個性でここまで連れてきた。玲奈が飛ばされ無かったという事は、玲奈が敵連合の仲間じゃない。若しくは仲間だが既に死んでいるから引き寄せる必要がないのどちらかだ。


「いくらでもやり直せ。その為に僕がいるんだよ。全ては君の為にある。」


 その言葉に背筋が凍った。圧倒的な存在感。全身が危険だと信号を発する。早くさっきの所に戻って玲奈の安否を確かめねえといけねえのに、足が動かねェ。そう思った時、再びオールマイトが現れた。オールマイトを素手ではじく、敵(ヴィラン)のボス。


「ここは逃げろ弔。その子を連れて。」
「行こう死柄木!あのバイブ仮面がオールマイトをくい止めてくれてる間に!コマ持ってよ。」
「めんっ…ドクセー。」


 こいつらも緊急事態。さっきまでと違って強引にでも俺を連れてく気だ。六対一…。俺は早く玲奈の元に行かねえといけねえのに…!俺の前に立つな!今度こそ俺がアイツを守るんだ…!生きてて良かった、会いたかったって。いつもつまんねー意地張って言えなかった気持ちを伝えねえといけねーんだよ!
 デクを庇って俺の前に立つ玲奈の事が気に入らなかった。でもそれは玲奈の個性がヒーロー向きの個性じゃなかったからでもないし、玲奈の事を嫌いだったからでもねェ!デクばっかり見て俺の方を向かなかったのが気に食わなかっただけだった。もう二度と傷付けたりしないし、誰にも傷付けさせたりしねェから俺に守らせろって。玲奈に伝えねえといけねえことが沢山あるんだ。だから、俺はこんな所で立ち止まってる暇はねえんだ!


「来い!」


 そう言ってクソメガネとデクと共に現れ、俺に手を伸ばしてきた切島の手を俺は掴んだ。

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