第16章 シャボンディ諸島
麦わらのルフィ 3億ベリー
海賊狩りのゾロ 1億2000万ベリー
黒足のサンジ 【写真入手失敗】
7700万ベリー
悪魔の子 ニコ・ロビン 8000万ベリー
鉄人フランキー 4400万ベリー
狙撃の王様そげキング 3000万ベリー
泥棒猫ナミ 1600万ベリー
わたあめ大好きチョッパー【ペット】
50ベリー
(私の人生、半分以上はこの人達と共にあると言っても過言では無い!!!)
カナエは手配書を目の前にして感激している。
「カナエ!何で泣いてるの!?」
『うぅ………何でも無いの……気にしないで……』
(この手配書はエニエス・ロビーの後!この辺は思い出しただけで涙が………うぅ!!)
「懸賞金が跳ね上がったのは、これが原因だな。」
ローは新聞の一面をベポと、カナエに見せてきた。当然、エニエス・ロビーの記事だ。
「世界政府に喧嘩売ったのか!?」
ベポは麦わらの一味の命知らずの行動に驚愕している。前代未聞の大事件。
「モンキー・D・ルフィ………………D………」
『………………』
ローがこの時点でどこまで考えているのかは分からない。でも、ルフィの名に、思い出す言葉があるのは確かだ。
深く被った帽子で表情はよく見えない。しかし、ローを取り巻く空気はいつもと違うのを感じた。
(きっと……一人で抱え込んでるんだよね……
何か胸が締め付けられる……私、ワンピースに感情移入しすぎ?………ローだから?)
「どうした。」
『………いえ。何となく………』
何となく。カナエはローの横に座った。一人にしてはいけない気がした。
「俺の傍にいたいのか?」
『そう言う意味じゃ………!』
ローを見ると、目を細めて微笑んでいた。いつものニヤリとした妖しげな笑みじゃない。
(こんな優しい顔もするんだ……なっ……何か恥ずかしい!!!)
カナエは思わず目をそらしてしまった。
「何だ。お前から寄って来たんだろ?」
『そうなんですけど……そうじゃないと言うか………………ん?』
カナエは、床に広げてあった麦わらの一味の手配書の中に、一枚見覚えの無い名前がある事に気づいた。