第14章 敵襲?
「うおっ!!」
『!?』
ペンギンは腕がいきなり解放され見てみると、カナエがいた筈の所には椅子が静かに佇んでいた。
カナエはペンギンの腕が、ローの腕になっている事に気付き驚いたが、まだ船が激しく揺れている為離れられない。
「しがみつくのは俺だけにしとけ。」
ローは顔を近づけ、カナエの耳元で囁いた。
(この緊急事態に何余裕ぶっこいてんだ!)
それだけ強いと言う事なのだが。
ローはすぐに顔を離したので、今の様子は誰にも見られなかった。
「どこの身の程知らずだ?」
「あ!船長!それが船員2が言うには、あの海賊船はシュルティの船じゃないかと………」
(あ。新キャラ登場?知らない名前………)
「シュルティ?…………………………あいつか。」
甲板では、ベポとその他大勢の船員達が戸惑っていた。
「あ……あれ?砲撃が止んだ………」
「ベポさん………あの海賊旗、見覚えが………」
敵は静かに船を寄せて来る。すると、中から船長と思われる女が出てきた。
「ベポ!お久し振りね。」
「あーーー!!!シュルティ!!お前だったのか!!」
ベポの顔は、明らかに嫌そうな顔をしていた。その他大勢の船員達も、近付くんじゃねェ!話し掛けんな!などと喚いている。
「何なのよ!5年ぶりなのに冷たいわね………あっ!ロー!」
ローが操舵室にいたメンバーを引き連れて、甲板に出てきた。シュルティはローを見るなりポーラータング号に飛び移り、抱きつく。
『!?』
カナエはシュルティを見て驚いた。
(うぉぉ!!インド系超絶セクシー美女ー!!)
真っ黒なウェーブした艶やかな髪、大きな瞳に長い睫毛。ぷっくりとした厚い唇。豊満な胸を強調するように着たブラウスに上からコルセットをつけ、長いスカートの深いスリットからは、編みタイツを履いたセクシーな太股が覗いていた。
(私とは正反対……!!同じ人間なの!?)
出るべき所が、これでもか!と言う程出ている。
(何か……効果音にすると、バァァァン!!て感じ……)
身長は175㎝程もある、高身長。ローの横にいてもカナエの様に不自然じゃ無い。
(むしろお似合い……何で実況中継みたいな事してるんだ、私。)