• テキストサイズ

例のイケメンは凶暴な男。【ONE PIECE 】

第14章 敵襲?


航海10日目。

浮上中のポーラータング号の甲板。
カナエは朝食の片付けを済ませた後、大量の洗濯物を手慣れた様子で干していた。

(だいぶ板に付いてきた…早く終わりそう。)

その後は船内の掃除。
昨日はやっていなかった場所の掃除を終え、次は操舵室にやって来た。

『皆、お疲れ様ー。掃除してもいい?』

「お疲れ様!カナエが来てから船がピカピカで気持ちが良いな!」

『へへ。ありがと!やる気出る!』

ベポは綺麗好きな様だ。

「カナエ、ここも良いか?」

「カナエさーん!こっちも!」

『はいはーい。』

ペンギンやシャチからのリクエストに答え、
最後は床の水拭き。カナエがバケツで雑巾を洗っていた時、マストで見張りをしていた船員2の報告が入った。

「ペンギンさん!後方に海賊船が現れました!!」

『!?』

「りょーかい。船員3!船長に報告!」

『どっ……どーすんの!?』

カナエは初めてのイベントに慌てている。

「心配すんなカナエ。船員2!どこの海賊だ?」

「それが……」



ドォォォォォン!!



『わーー!!』

突然の砲撃。
直撃は避けられたが、船体が大きく揺れる。
カナエは思いっきりバランスを崩し、近くにいたペンギンにぶつかってしまった。

「カナエ!大丈夫か!?」

『うぅ……ご迷惑お掛けします……』

「いいから俺に捕まっとけ!シャチ!船を180度旋回!迎え撃つぞ!!」

(おぉ……)

船長のローが来るまでは、ペンギンが指示を出す。流石、頼りになる男だ。

「任せろ!……あ!?カナエさん!?ペンギン!!お前ズルいぞ!!」

「それどころじゃねェだろ!!」

そんな事を言っている間に、敵船は次々砲弾を浴びせて来る。
しかし、シャチの巧みな舵捌きで見事に躱していた。
ベポは接近戦に備えて、その他大勢の船員達を引き連れ、既に甲板に向かっている。
カナエはと言うと、揺れる船体に体を持っていかれまいと、情けない事にペンギンの腕に必死でしがみついていた。



「ROOM ………………シャンブルズ」



/ 240ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp