第11章 違う。
少し時間が遡り、ローは店主が連れてきた、店の指名No.1のララと言う女と一緒に個室にいた。
「うれしいわ。船長さんみたいな人と2人きりになれるなんて。お酒は飲む?」
「あァ」
ララがウィスキーの水割りを作り始めたのを見ながら、ローは船で宴が開かれた夜、自分がカナエにした事を思い出していた。
(何であんな……歳だけ取ったガキみてェな女に……そんなに女に飢えてたか?)
今まで抱いてきたのは、ララの様な年頃の美しい女性ばかり。カナエ様な容姿の、しかも年上の女は相手にした事が無かった。
しかし、あくまでも女には代わり無い。
長い航海で、気付かない内に体が飢えていれば、目の前に現れた女に反応してしまうかもしれない。
(ちっちェ体だったな……)
抱き上げれば、腕の中にすっぽりと納まってしまうくらい。胸だって小さかった。
「船長さんどうぞ、飲んで」
「あァ」
ローが悪態をつくと、反抗して嫌味ばかり返して来るひねくれた女が、体は素直に反応して顔を歪めていた。
「やだ、船長さんたら。もう興奮してるの?」
「!」
ローの下半身は熱を帯びていた。
「……チッ……何なんだよ……」
またあのちび女に反応したのか。目の前に豊満な美しい女性が居るといるのに。ローは自分の体がよく分からなかった。
「長旅だったんですものね。私が鎮めてあげる……」
そう言って、ララは自らの服を脱ぎ、ローの服も脱がし始めた。
「素敵な体……」
引き締まった肉体に施された刺青を、ララは舌でなぞっていく。
ローのジーンズに手を掛け下に下ろすと、ローの熱くなったモノが露になり、ララは舌を這わせた。
「きゃっ!」
その時、ララは突然ローに腕を捕まれベッドに押し倒された。
「そういうのは要らねェんだよ。さっさとヤらせろ。」
「……!!ずいぶん乱暴なのねっ……………
まぁ良いわ、私も早く欲しかったの」
ローはララの胸を激しく揉み始めた。