第9章 他をあたってください!!
カナエは現状を理解出来ないでいた。
ベポの上で気持ちよく寝ていたはずが、
いきなり大声を上げられ、気が付くと目の前にイケメンの顔。
そしてそのイケメンは、ヤらせろ、と言う。
『せ……船長さん?何をやるんですか?』
「セックス。」
『……………………………………………………はぁ?』
意味が分からない。何を言っているんだこの人は。 困惑していると、胸の辺りがやけに涼しい事に気がついた。
『あっ……え!?』
きちんと着ていたはず服が乱れている。
『なっ……何ですかこれ!ぅわっ!!』
ローは、身を起こそうとするカナエの手を強引に掴み、下半身を触らせた。
「どうすんだよこれ。お前のせいだ」
『!!そんなの知るか!!』
寝てただけなのに!
カナエからしたら悪質な言いがかりだ。
抵抗するが、もちろんローはびくともしない。逆に両手を掴まれ、頭の上でがっちり固定されてしまった。足の間にローが座っていて、身動きが取れない。
「抱かせろって言ってんだよ。大人しくしてろ。」
ローは空いたほうの手を下着の中に入れ、カナエの秘部に触れてきた。
『ちょっ……ちょっと待って!』
早速そこに触れてきた事にカナエは驚いた。もう少し前戯があってからではないのか。カナエは起きてからパニックのままで、的の外れた事を考えていた。
「濡れてる。」
『……っ……何でっ!?』
寝ている間に、ローが触っていたことをカナエは知らない。
秘部から蜜が溢れ出していた。
「……すげぇな。今までの男に仕込まれたか。」
『何言って……!…あっ……』
ローが秘部の突起を指の腹でまわす。
カナエは思わず声が漏れた。
「良い声出すじゃねぇか」
ローは秘部を攻め続けた後、カナエの中に指を入れ、激しく動かした。
『……っ!……っっ!』
カナエは必死で声を殺すが、押し寄せる快楽に我を忘れそうになる。
こんな感覚は初めてだった。
今まで付き合って来た男にはこんなに激しくされた事は無かった。