第9章 他をあたってください!!
「くそっ……!何でこんな女に……!」
今までは、女の武器を全面に押し出した奴らばかり抱いてきた。誘うのは女の方。ローが自ら声を掛ける様な事は無かった。
今、目の前の女は眠っているだけ。全く誘っていない。豊かな胸があるわけでも無く、女性らしい、しなやかな身体をしているわけでも無い。
それなのに、ローの下半身はしっかり反応している。
(ホントに……何だコイツは……)
そう思いながらも、ローはもう自分を止められない。カナエの胸の突起を舌で転がし、身体の至る所に唇を落とす。
『……あ……はぁ……』
(起きたか?)
カナエは少し顔を歪めていたが、まだ寝ていた。
(よく寝ていられるな……。つまらねェじゃねェか。)
自分のする事に、甘い声を出して身を捩る姿を見たい。
ここまで来たら、最後までやらないと気が済まない。
「おい」
『……』
「おい」
『……』
「おい!起きろ!!」
『はっ!はいっっ!!』
カナエは飛び起きた。
「ヤらせろ」
『……はい?』