第39章 大丈夫。
『だから大丈夫です。時が来るまで、私はサンジの料理を満喫して、モモの助とチョッパーに好きなだけ抱きついて、ナミのおっぱいパフパフするんです!!』
「やめろ!!てか、ブルック飛ばすなよ。」
『だって、どう扱ったら良いか分からない!』
「何か辛辣な言葉が聞こえたのですが空耳でしょうか!?私、耳無いんですけど!!ヨホホホホ!スカルジョーク!!」
「空耳だ。気にすんな!!」
「ホネ吉!おぬしはおばけ役だと言っておろう!早うせんか!」
『モモちゃん、私も混ぜてー!何してんの?』
「城に巣食う悪霊を、将軍であるせっしゃが退治するのでござる!」
『悪霊がブルックなのね……なかなか本格的……。』
「しかし、姫はおナミと決まっているでごさる。おぬしは悪霊に取り憑かれた女中でよいか?」
『えぇぇ……。女用心棒が良い……。』
「スズキー。それは図々しいぞ。今すぐ狂乱しろ!役になりきるんだ!!」
『キェエエェェ!!ぐわああぁおおお!!』
「スズキ………………恐ろしい子!!」
「お、おナミーー!!殺されるでござるー!!」
「カナエ!モモちゃんが恐がってるじゃない!」
『ごめんなさい。』
「カナエは何で笑ってるんだ?」
『チョッパー、ナミに怒られるのってこんなに幸せなんだね……。何かが目覚めそうな予感……。』
「カナエちゃん、その気持ち、痛いほど良く分かるぜ!!」
ナミは、ニヤついたモモの助を慰めながら、呆れた様子で溜め息をついている。
カナエの言った意味がよく分からないチョッパーは、良かったな!とご機嫌だ。
芝生の甲板では、ブルックとカナエによって鬼気迫る悪霊劇場が始まった。
チョッパーから手当てを受けたサンジは、笑顔を浮かべてキッチンへと入って行く。
トミダも一緒だ。
明日にはゾウへ着く。
それまで、とても賑やかな航海になりそうだ。
ゾウには、ハートの海賊団がいる筈だ。
ベポ、ペンギンくん、シャチ、ジャンバール、その他大勢の船員。
久々に顔が見られる。楽しみだ。
『とか言ってるか場合じゃ無いよなぁ……!』
皆、無事に助かるのは知っている。
でも今頃、酷い目に遭って、辛い思いをしている事に変わりは無いのだ。