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例のイケメンは凶暴な男。【ONE PIECE 】

第23章 知らない。


「はぁっ……はぁっ!怖かった……」

『ダイスケさん、お疲れ様です。』

ダイスケは要点を伝えたら、直ぐに
カナエ達の元へ帰って来た。
息を荒げ、長い髪を垂らし俯いた姿は
まるで怨念の塊のようだ。

『ダイスケさん……井戸から出てきそう……』

「やめろ。」

『「………………」』

くだらない事を言っているうちに
パシフィスタは反撃する間も無く次々と攻撃を受け、既にボロボロになっていた。
体の至る所で、機械の部分が剥き出しになっている。

「ROOM 」

ローはサークルを広げ、敵に向かって石を投げた。石がパシフィスタの目の前まで飛ぶと
シャンブルズで自分の体と石を入れ替えたローは、心臓辺りの機械が剥き出しになった部分に鬼哭を突き刺した。


バチバチバチッッ


パシフィスタの体の中で何かがショートし、
動きが止まった。
傍観していた海軍も動く事が出来ず、
辺りはシンと静まり返った。


『あ………終わった………?』

皆の様子を見るとまさに満身創痍。息も絶え絶えだ。

でも、無事で良かった。早く皆の元へ、ローの側に行きたい。

『ダイスケさん』

「あぁ。行こう。」

その他大勢達も連れてダイスケは近くまで瞬間移動した。

『ロー!』

「カナエ……無事か……。」

『うん。その他大勢くんが居たから………。怪我してる………』

「この位……いつもの事だ……」

『強がっちゃって……』

「良かったとか言って……泣かねェのか……可愛くねェな……」

『素直じゃないんで』

ローは少し笑うとカナエを抱き締めて、
ほっとした顔をしていた。
パシフィスタと戦いながらも、カナエの事は気掛かりだった様だ。
カナエもローの背中に腕をまわす。

(良かった。)

キッドはその様子をしっかり見ていた。

「だから、お前ら見せつけてんじゃねェ!!」




ズゥゥゥン………………


『えっ!?』

「!?」

大きな音のした方を見ると、
先程までカナエ達が隠れていたヤルキマン・マングローブが倒れていた。
残った根元は焼け焦げた様に見える。

『何!?まだ何かあるの!?シャボンディ諸島編、長過ぎ!!』

「何言ってんだ!てめェ!!」

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