第1章 エラー
またある日、一人で戦う彼女を見つけた。
その度にエラー音が鳴り響く。
ふと、彼女と目が合った。
音量が大きくなった。
彼女はふわり、といった擬音が適切な笑顔をこちらに向け、次の瞬間には敵に銃口を向けていた。
僕は彼女から目が離せなくなった。
頭の中では常にエラー音が鳴り響く。
こんな感情があったのかと思うが、その音が鳴るたびにイライラした。
音の原因を考えて、すぐにわかった。
彼女が原因だ。
彼女のせいなら、彼女を消してしまおう。
僕は、戦いの最中、彼女に銃口を向けた。
「危ない!」
彼女がこちらを向き、一瞬どきっとした。
銃口が向けられ、発砲された。
「ぐっ…」