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ハイキュー 夢主攻め※R18

第8章 菅原/涙



「菅原…?」

「っ!」

「何泣いてるの…」


最近、私の彼氏は泣いている。

気づいたのはほんの1.2週間前の事。
なんで泣いてるのか、なにが
あったのかわからない…。
この前逃げられたし…。
それ以来涙の理由を聞いては
いないけど、彼女として
理由くらい知りたい。

華麗にトスをあげる菅原を見る。
笑顔…。
代わり映えのないいつもの笑顔。
ほんとなんでなんだろう。

部活が終わり、帰路につく。
今しかないのではないか。
そう思った私は思考より先に
言葉が出ていた。

「菅原さ…」

「ん?」

涙ボクロのある愛らしい瞳が
私に向けられる。
その可愛さたるや…
女顔負けだ。

「なんでさ…泣いてるの?」

「っ…!」

「ねぇ、なんで?」

責め立てるように問いかけると、
しばらくして口を開いた。

「や…その…なんでもないよ」

「なんでもなくないでしょう?」

「だから、なんでもないって」

ニコニコと答える菅原。
その姿に私の苛立ちは募る。
(あぁ、そうか 彼女にも
言えないこと?)
変な事を考え、またイライラし、
気づけば私は菅原の手を引き
自分の家と連れ込んだ。

「な…なんなの?
どうしたの?」

心配そうに、私の頭に手を乗せる菅原。
そういう優しいところも
今は少し苛立ちを覚える。

「失望した…」

「…え? ほんとにどうしたの?」

本格的に焦り出す菅原。

「どうしたの?はコッチの台詞
なんなの?彼女にも
言えないこと?
泣いてたの…私は心配してるのに
菅原は何も相談してくれないのね?」

そう言って自室に向かう。
慌てて追いかけくる菅原。
自室に入ると荷物を投げ飛ばし
ベッドに菅原を押し倒す。

「名前…っ」

「さ、ヤろうか 菅原」

不敵な笑みを浮かべ言うと
ビクッと肩を震わせた。
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