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愛欲生活。【おそ松さん】

第4章 一松


『………はぁ、』


諦めましたそうですか、
そう語るような溜息。


抱き締める…かたちの
力加減で苦しくなってきた。


『一松兄ちゃん…お腹苦し…。』


私のお腹に顔をうずめ
顔を見せてくれないから
どんな表情をしてるかわからない。


『なんでお前はさ…、』


くぐもった声が聞こえる
言いにくそうなそんな声で…


『いつもそうな訳…?』


『…どういう、こと?』


言葉の用途を掴めず首を傾げた。


一松兄ちゃんは私に何を
伝えたいのだろうか…わからない
わからなくて申し訳なくなるよ。


『どんなに酷い事しても
そうやって笑ってさ…何それ、
簡単に忘れられるものなの?』


『そういう訳じゃ…っ』


まずい…一松兄ちゃんの声に
刺が入っている…これは…


『何が違うっていう訳、

クソ松にヤられて
おそ松兄さんに犯されて
チョロ松兄さんに弄られ

よく笑えるよね、神経疑うよ。』





パリンッ…


私の中で成り立っていた
何かが音を立てて割れる気がした。


ズキズキと痛むのは
いったい何の痛みなのだろう。


胸の痕は痛みはないのに
何故こんなにも…痛むの、


『そんなに欲求不満なら
俺の相手もしてよね……ヒヒッ』


するりと伸びてきた手が
私の胸へと這ってゆく。


パーカーの下に潜り込ませ
肌をなぞり乳房を持ち上げる。


『………ん、』


言葉と違い手はとても温かかった


『その声で兄さん達を
誘惑したの?ねぇ…答えなよ。』


『…っ゙。』


胸の蕾を指先で強く摘まれた。


痛みで目を閉じ唇を噛み締めた
一松兄ちゃんはゆっくり指先を
動かし始めた。


『…ふぅ…んっ、』


クリクリと弄る手に思わず
溢れる声が…恥ずかしい


今…どんな顔してるのかな…私。


『くそっ、』


苛立ったような声で
私の胸へと噛み付いてきた。


『ぁ…ぐ…、』


歯が肌を突き刺して
肉を裂けて入ってくる痛み


激痛なのか熱にも似た
刺激に涙が溢れ出す。


『…はぁ………んっ。』


息を整えた一松兄ちゃん
噛み付いたところを熱い舌で
ぬるりと舐めてくると悲鳴を
あげたくなる染みるような痛み


舐めとるように這う舌が
まるで血を舐めている気がして…、





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