第1章 プリンセスの誘惑
「んぅ・・・ユーリ・・・?」
ユーリが固まっている間に、ローズがそういって身じろぎした。
ゆっくり目をあけ、ユーリの方を見た。寝起き特有のとろんとした眼差しが、少し開いた艶のある唇が、ユーリの理性を掻き乱す。
ローズは、返事がないユーリに首をかしげるようにして、
「?ユーリ?・・どうしたの、顔赤いよ?・・あ、もしかして体調悪いの!?」
言いながら身体を起こし、スッとユーリの額に手を当てた。
「熱はないみたい、だね。今日はユーリもお休みでしょう?一緒にノンビリしようか」
ふふっと、目を細めて微笑うローズ。
瞬間、ユーリは額に当てられていた手をつかむと一気にローズの身体を引き寄せ、唇を奪っていた。
「!!・・ユ、ユーリ、どうしっ・・ンんっ」
驚いて問いただそうとするローズをさえぎり、更に口中を犯してゆく。