第2章 再開のスターティングブロック!!
「夢…か。」
「いや夢じゃないからぁ!」
次の日のお昼休み。水沙音達は中庭の木の下で昼食をとっていた。
「でもホントなんだったんだろう?凛ちゃん可笑しかったよ。」
「そっくりさん。」
「そっくりさんがなんでハルに勝負を持ちかけるのさ?」
「なら幽霊。」
「足あったよ?」
「じゃぁ、ドッペルゲンガー。」
「あ!それ懐かしい!スイミングでも流行ったよね!情熱合体ドッペルゲ…」
「真琴五月蠅い。」
「なんだよ二人とも!」
そんな彼らの中で楽しそうに笑う水沙音。こういうところは男の子っていいなぁと素直に思う。
ジュースのストローを吸いながらふと、こちらを見ている赤毛の少女と目が合った。少女は軽くお辞儀をした。