第2章 再開のスターティングブロック!!
出かける前に夕飯を取ろうと、遥が料理を始める。水沙音は遥がやることはもう分かってるので、ご飯やみそ汁の用意に取り掛かる。
真琴と渚は遥の後ろから覗きこんだ。
「って、またサバ?」
「いやなら喰うな。」
「おいしそう。ハルちゃん料理上手だったもんね。」
鯖の焼ける匂いが台所に漂い始める。ふと、真琴の表情が曇った。
「でもさ、本当にいいのかな?」
「さっきは賛成したのに?ひょっとして怖くなった?」
「違うよ。俺たちだけで掘ちゃっていいのかなってこと。」
「それは…仕方ないよ。だって、凛ちゃんは日本にいないんだし…」
ふとテーブルに置いたケータイがなり、水沙音はいったん火を弱めると急いで画面を開いた。新着メールが一通の表示。