第2章 再開のスターティングブロック!!
『今日、あれを掘り出すらしいんだけど来ない?っていうか、来てよ。』
というメールに対し返事は
『時間があったらな。それより、無理すんじゃねぇぞ。』
しばらく素っ気ない返事と最後に書かれた心配の言葉を見つめると、ボソッっとつぶやいた。
「…誰が心配掛けさせてんの。」
途中まで返事を打ち、ふと気が付いてそれを全部消すと新しい文章を打ち始めた。
『待ってるから。』
送信ボタンを押し、台所に戻ると渚が代わりに料理を見ていた。
「あぁ、なぎちゃん御免。ありがとう。」
「メール?誰誰?!まさか、彼氏?!」
「(みてたのか…)違うよー。そんな人いないって。友達。」
彼氏なんかいないってと言いながら、苦笑する水沙音の横顔を、遥と真琴は何か勘付いたように見ていた。