第2章 幸せな微睡み(歌仙兼定)※
二度目の口付けは少し強引に。
舌を絡め、歯列をなぞり、唾液を交換するような熱い口付け。
「んっ、んん」
息が苦しくなって、歌仙の筋肉質な胸板を押し返す。
やっとのことで解放された私は、肩で息をしながら愚痴をこぼした。
「はぁっ…もう歌仙、苦しいよ」
「傷心でもない主には加減の必要など無いだろう」
妖艶な笑みを浮かべる歌仙は、不満を垂れる私などお構いなしに再び唇を重ね、指を絡ませ布団へと押し倒してくる。
最後に一枚残った下着も片手で腰を持ち上げられ難なく脱がされた。