第66章 青い海、白い砂浜
私は背中に日焼け止めを塗ってもらおうとシートの上にうつ伏せに寝そべった
『じゃあ長谷部、お願いね』
長谷部「はい…お任せを…!」
そう言って日焼け止めを手に、長谷部は私の方に近寄ってきた
日焼け止めを手に出せば、ゆっくり私の背中へと塗ってくる
『………………』
長谷部「………………」
巴形「……………………」
………………いや、ちょっと待って
何このしんみりさ……!!
なにか喋ろうよ……!!
そう思いながらじっとしていれば、長谷部の手の震えが私の背中に伝わった
……長谷部手震えてる…なんで?
その震えやめてくれないかな…こっちが不安になるから……!
『は、長谷部……?』
長谷部「……何か?」
『いや、なんか手震えてるけど…』
長谷部「当たり前でしょう…今この手は…主の肌の上にある……これが震えずに居られますか…!」
『うん。ごめん、何言ってるかさっぱりわからない』
肌の上にって、日焼け止め塗ってるんだから触るのは当たり前でしょ…
長谷部、初々し過ぎかよ…!
それでも長谷部は一生懸命日焼け止めを塗ってくれる
それをじっと見つめている巴形
しばらくすれば、日焼け止めも塗り終え長谷部は身体を離した
長谷部「…さ、終わりましたよ」
『ありがとう、長谷部!助かった!巴もありがとね?じゃあ、私の愛しの小夜ちゃんが待ってるから行くね!』
塗り終えたことを告げられれば私はすぐさま起き上がり、海で待ってるであろう小夜ちゃん達のところへと向かった
長谷部「主の肌…柔らかいな…」
巴形「胸も柔らかかったぞ」
長谷部「……!?貴様…、触ったのか…!?」
巴形「…………」
長谷部「無視をするな…!」
何だかんだ仲のいい巴形と長谷部だった