第65章 背後にご注意
あれから足早に本丸へと帰宅すれば、玄関を開け中に声を掛けた
『ただいまー!』
そんな私の声に、遠くの方からバタバタと喧しい足音と共に刀剣たちが現れた
長谷部「主!ご無事で…!」
『え?何!?ただ買い物に行ってきただけだよ?』
陸奥守「主は普段一人で外出せんから、今回は皆だいぶ心配しちょったぜよ!ま、無事で何よりじゃな!」
そんなに心配されてるなんて…私ってなんて幸せ者なんだろうか…
こうゆう幸せがあるから審神者になって良かったと思えるよね…ほんと
『皆ありがとう…!無事に買い物できたし問題無いよ!』
嬉しげな笑みのまま皆を見れば、何故か皆真顔のまま私の背後に目をやった
…………え、いきなりどうした?
私の背後を見てるけど…って、真顔やめてよ…!
なんか怖くて振り向けないんだけど……!
すると、安定が指を指しながら口を開いた
大和守「主……なに連れてきたの?」
『………………え?』
なになになになに……!?!?
怖い怖い怖い怖い…!!
買い物に行って何か変なの連れてきちゃった…!?
……確かに帰り道は目線を感じたけど……ま、まさか……ね?
長谷部「主…貴女って人は……!」
『な、何!?訳わかんないんだけど!』
加州「後ろ見てみれば?」
清光の言葉に、私は怖くて見たくなかったが皆が後ろ見て!と目で訴えてくる為、私は恐る恐るゆっくり振り返った