第64章 夏だね
『……………』
暫く後藤の寝顔を見ていたが、昨晩のことが全く思い出せない!
後藤と寝たっけ?…寝てないよね?
あれ、これってもしかして…後藤が私と寝たかったとか?
でも何だかんだ信濃と寝ちゃったから後藤が嫉妬して寄ってきたとか……そんな感じ?
いや、それだったら可愛すぎでしょ…!!!
……有り得なくもない…だって私好かれてるし?懐かれてるし?
……これで懐かれてなかったら泣くけどね!
私は信濃の手を退かせば、後藤の方を向いた
『……よく眠ってるなぁ…』
後藤の頬をぷにっとつつけば、後藤はもぞもぞと動いた
後藤「んん……大将……俺が……」
寝ぼけているのか寝言を言い出す後藤
俺が?俺が何?何を言おうとしたの?
後藤…気になるから続きぃぃい!!!
そんな思いが通じてしまったのか、後藤は目を覚ました
後藤「ん……ん?…大将……?」
『あ、おはよう後藤!昨日は寂しい思いさせたみたいでごめんね?一期じゃ満足しなかったんだね…あ、よく眠れた?』
そんな私の言葉に、後藤はどんどん顔が赤くなっていく
後藤「…なっ……、ちがっ…!」
『本当は一緒に寝たかったんでしょ?ね、そうでしょ?後藤可愛いなぁ…もう可愛すぎ!』
後藤の可愛さに私はぎゅっと後藤を抱きしめた
その行動に後藤は慌てたような素振りを見せるが抵抗はしてこない
後藤「っ…そ、そんなんじゃ……」
『でも隣に寝てるし』
後藤「っ……大将の傍が良かったから……」
そう言って、抱き締め返してくる後藤
………………ん?なにおまっ……
可愛すぎかよぉぉぉぉおお!
審神者死亡フラグ!可愛さに殺られる!
そんな感じ悶えていれば、他の刀剣達も起き出した