第62章 水着を買いに行こう
『長谷部ストーップ!!!』
私は襖をスパッと開けて中へ足を踏み入れた
そんな私の存在に長谷部はびっくりしたような顔をした
長谷部「主!?」
『長谷部、まんばくんが可愛いからって欲情しちゃだめだよ!』
長谷部「!?欲情って、なぜ俺が山姥切に欲情しなければならないんだ…!俺が欲情するのは主だけですよ」
『うん、黙ろうか』
欲情する相手なんて誰も聞いちゃいねぇんだよ…!
はっ…!
長谷部の相手をしてる場合じゃない!
とりあえずまんばくんを冷やさなくては…!
『まんばくん、水タオル気持ちいいよ?おでこに乗せてもいい?』
山姥切「……あぁ」
まんばくんは体制を仰向けに戻して、水タオルを受け入れてくれたため私は額にタオル乗せた
さっきの嫌がり様は何だったんだ……!
こんなに素直に水タオル乗っけてくれるじゃないか…!
すると、その姿を見た長谷部は不満そうな表情を浮かべた
長谷部「なぜだ…!俺ではダメだったのか…はぁ、主命が果たせませんでした…すみません、主」
『へ?いやいやいや、謝らないで!主命とか別に気にしないから!だから落ち込まないで?』
シュンと落ち込んでしまった長谷部の頭を優しく撫でながら慰める
すると、長谷部は嬉しそうに笑みを浮かべ私に抱き着いてきた
長谷部「主…そうゆう優しい所も大好きです…これからもついて行きます!」
『そ、それはどうも…』
熱烈過ぎて対応がおかしくなってしまったものの、長谷部も何だかんだ主に忠実で、ほんとにワンちゃんみたいな子だなぁ、なんて改めて思った