第61章 どちらさんでしょうか
〜 広間 〜
鶯丸「やっぱりこうゆうのがいいだろう」
膝丸「…き、際どいな……」
今剣「ぼくはこっちがいいとおもいます!かわいくて、あるじさまに似合いますよ、きっと!」
鶴丸「いや、それは子供っぽくないか?」
長曽祢「まぁ、露出が多いのに越したことはないな」
蛍丸「まぁね」
広間の出入口まで来れば、皆集まって何かを見ながら話し込んでいるのが見えた
『…なにしてるんだろ』
夕餉時間だというのに、テーブルにはまだ夕餉は用意されておらず、テーブルを囲むように皆座っていて、何か一点を見つめながら話していた
その様子が気になり、私はそっと皆に近付きこっそりとテーブルの物を覗いた
『……………………』
皆が見つめている一点の物を見れば、それは女性ものの水着が載った本だった
……こいつらは一体…
しかもショタ達まで見てるし……!
目の毒…ショタが汚れる……!
って、その前にどっからそんな本を…!
私がしかめっ面をしながら立っていれば、三日月と目が合った
三日月「おぉ、主。来たか」
『…それより…何見てんの、お前ら』
小狐丸「ぬしさまと海に行けると聞いて、水着を選んでおりました」
『水着?この本女性物だけど……?』
蜂須賀「当たり前だろう?主の水着を選んでいるのだから」
『……………………』
いやいやいやいや、頼んでない
選んで?とか言ってない
その前に海に行くってことも言ってない
え?なんで知ってんの?
犯人はアイツらしかいない…
『清光、安定……言った?』
加州「……言ってないよ?」
安定「うん、言った記憶とかないから」
コイツら、とぼけんなや…!
海行くとかお前らにしか言ってないんじゃ!!!
はぁ…まぁ刀剣達がなんと言おうが水着は自分で選ぶからいいけど……
私は小さくため息を吐きながら再び皆に目を向けた