第61章 どちらさんでしょうか
『……半額券…なんか現代風……』
私はこんのすけから差し出された束になった割引券を受け取った
こんのすけ「これがあればだいぶコストの削減に繋がるかと!」
『まぁ、無いよりはいいけどさ…』
こんのすけ「主様も水着を買って、夏のバカンスを楽しんできてください!では、こんのすけはこの後も予定があるのでこの辺で!」
そう言って、こんのすけは逃げるように部屋から消えた
逃げ足の早い狐め……
そう思いながらも半額券を眺める
これだけあればだいぶ安値で買えるか……
あ、その前に人数確認しておかなきゃ!
後はサイズの確認も……
そんな事を考えていれば、時間を忘れ、外も日が暮れていた
『うわ、もうこんな時間…!夕餉食べに行かなきゃ!』
私は半額券をお財布にしまえば、重たい腰を上げてみんなが居るであろう広間へと歩みを進めた
〜 一方その頃 広間 〜
乱「うわぁ、ボク達が写ってる!」
陸奥守「おーおー、こんな場所に貼って、主らしいのう!」
先ほどなまえが貼った写真を見ながら皆盛り上がっていた
石切丸「みんな自然に写っていていいね」
にっかり「流石は主。皆の素顔をうまく撮れてるよ」
数珠丸「いい思い出になりましたね」
皆、なまえの撮った写真にご満悦の様子だった