第60章 楽しいことを目一杯
『よーし、こんなものかな』
広間の壁に刀剣男士達の写真をたくさん貼って満足しながら眺めていれば、何やら廊下をバタバタと誰かがかけてくる音が耳に入ってきた
『ん?なに……この音……』
バタバタとかける音はどんどんと近付いてきたと思えば、広間の扉ががらりと開いた
加州・大和守「「主……!!!」」
広間に訪れたのは、清光と安定だった
『あれ、二人共どうしたの?そんなに慌てて…』
加州「主…!これ何…!?」
そう言って清光は、私の部屋にあったであろう旅行パンフレットを差し出してきた
『あ、これね。皆にも話そうと思ってたんだけど…』
大和守「ダメ!」
『…………え?』
大和守「行っちゃダメだからね…!」
…………ん?この子達は何を言っているんだろうか
行っちゃダメってどうゆうこと!?
まだ何も言ってないよ、私
話聞け、とりあえず静かに聞いてくれよ……
『あの、何か勘違いしてるようだけど…これは私だけが行くんじゃなくて、この本丸の皆と行く予定なんだけど?』
加州「え…それって、俺達も連れていってくれるってこと?」
『そうゆうこと!こんのすけから長期休みを貰ったから、夏のバカンスってゆう事で海に行こうと思ってるんだけど…どうかな?』
大和守「主が行くならもちろん行くよ!はぁ、よかったぁ……主が一人で旅行に行っちゃうのかと思って慌てちゃった」
『一人で行くわけないでしょ?私は一人で行くよりみんなで行きたいからね!』
加州「主……!」
私の言葉に少し涙ぐみながらぎゅっと抱きついてくる清光
すると、それに釣られたように安定も抱きついてきた
か、可愛い……