第60章 楽しいことを目一杯
あれから部屋で色々考えいたが、こんのすけが戻ってくる気配がないので、私は焼いてもらったみんなの写真をいつでも見られるように広間の壁に貼り付けておこうと思い広間へと訪れた
『よし、誰もいない』
誰もいないことを確認して、画鋲で一枚ずつ壁に貼っていく
広間の壁、殺風景だったから…こうやってみんなの写真を貼ると賑やかになっていいなぁ
それにみんな可愛いし!
写真を眺めながら壁に全て貼りつければ、少し離れて貼った部分を見て私は満足した
『よし、これでよし!やっぱり我が本丸の刀剣たちは可愛い!』
〜 一方その頃 〜
加州「主〜、いる?」
大和守「……返事ないね」
主が居ないにも関わらず、それに気づいてない沖田組が審神者部屋へと訪れていた
加州「寝てるのかも」
大和守「あ、そうかも。じゃあ勝手に入ってもいいよね、声はかけたし」
加州「いいんじゃない?」
そう言って、勝手に部屋の襖を開け中へと足を踏み入れた沖田組
大和守「あれ、居ない」
主の姿を探すかのようにキョロキョロしだす二人
すると加州は気になるものを発見した
加州「ん?何これ」
大和守「どれ?…夏のばかんす……?旅行?」
加州「もしかして主…俺たちを置いて旅行に…?」
大和守「えっ……なにそれ、やだ」
加州「早く主を探さないと…!!!」
大和守「置いていかれる…!」
二人は顔を見合わせたと思えば、旅行パンフレットを片手に本丸を駆けずり回っている事をなまえは知らない