第60章 楽しいことを目一杯
私はあれから光忠と別れて自分の部屋へと戻ってきた
不動の禁酒は出来なかったけど、まぁいいよね…
好きなものを止めなさいなんて鬼みたいだし!
『はぁ〜…今日も暑いなぁ、外』
外はカンカン照りだし、気温も暑いしで…私はあんまり夏は好きじゃないなぁ……
どっちかと言えば春が一番いいよね、桜も綺麗だし!
そんなことを思っていれば、ボフンっという音と共にこんのすけが現れた
こんのすけ「主様!生きてますか?」
『おい、勝手に殺すな』
こんのすけ「主様、今日も暑いですね〜。本丸と政府を行き来するだけで汗ばんでしまいます!」
こんのすけも汗かくんだ…
そんなこと思いつつこんのすけを見ていれば、こんのすけが、どこからかパンフレットを取り出した
こんのすけ「主様もだいぶお疲れのようですね…そんな主様に、こんのすけからサプライズがあります!ささ、これをどうぞ!」
こんのすけからパンフレットを差し出され、私は不思議に思いながらも受け取った
『こんのすけ、これ何?』
こんのすけ「見て分かる通り、旅行のパンフレットです!」
『旅行……?』
こんのすけ「はい!この本丸に来てからと言うもの…主様が羽を伸ばす機会がなかったと思いますし、仕事ばかりでも良くないと思いまして……今回こんのすけからのサプライズプレゼントです!長い休暇を差し上げますので、刀剣男士達と真夏のバカンスなんて言うのはどうでしょう!」
……真夏のバカンス…だと?
そう思いパンフレットを見れば白い砂浜、青い海が写っており自然と笑みが零れた