第59章 たまには二人きりで
あれからずっと探していたものの…なかなか出会えないため、私は直接不動の部屋に行くことにした
踵を返し、不動の部屋の前に来ればそっと部屋の襖を開けた
すると中には寝そべって昼寝をしているであろう不動の姿があった
『……寝てる?』
中の様子を伺いながらそっと見ていれば、後ろから誰かに声を掛けられた
長谷部「主?そんなところで何を?」
『うわっ…!!』
長谷部「!…そんなに驚かなくても…」
『だ、だっていきなり声かけるから!』
こっそりしてる時に声かけられると通常よりもびっくりするよ…本当に
そんなことを思いつつ長谷部の方に向き直り、とりあえず不動のことを聞いてみた
『あのさ長谷部、不動って今昼寝してる?』
長谷部「そのことなんですが…」
私が不動のことを尋ねれば、長谷部が困ったような顔をした
ん?その顔は何…?
私なにかまずいこと聞いちゃった?
『え…どうかした?』
長谷部「それが…昨日から不動の様子がおかしくて…」
『へ?具合悪いとか…!?』
長谷部「そうゆう感じではないんですが…、様子がいつもと違うんです。なので主に様子を見て頂こうと思いまして…」
『そうなの…まぁ、私も不動に言うことがあったからいいけど…』
様子がおかしいって…どうゆうことなんだろうか…
私は疑問を抱きながら、部屋へと足を踏み入れた