第59章 たまには二人きりで
〜 数十分後 〜
『ただいま〜』
私達は無事に本丸へと帰ってきた
手に持っていたスイカをそっと玄関先に下ろせば一息つく
燭台切「お疲れ、主。後は僕が運んでおくから、不動くんに甘酒買ってきたことを伝えてくれるかな?」
『あ、うん!わかった!じゃあ後はよろしくね?』
私は光忠の言う通りにその場を任せて、不動に甘酒を買ってきたことを知らせるために靴を脱ぎ本丸に入れば長い廊下を歩き不動を探す
『不動どこいったかな〜…』
この大きい本丸で一人の刀剣を探すって…なかなか難易度が高いよね、ほんとに…
そんなことを思いながら歩いていれば、正面から博多が歩いてきた
『あ、博多』
博多「ん?主、そんなキョロキョロして…どうしたと?」
私の姿を見て首を傾げる博多
やっぱりショタは可愛い…
じゃなくて、不動を見なかったか聞いてみよう…!
『あのさ、不動見なかった?』
博多「んー、見とらんね。俺もさっきまで昼寝してたけ、誰にも会っとらんばい」
『そ、そっか…ありがとう!』
昼寝してたとか、もう可愛いな、ほんとに!
ショタはショタだね……平和だ…
出来ることなら私も一緒に昼寝したかった…!
そんなことを考えつつ、博多と別れ再び不動探しに歩みを進めた