第58章 我が本丸、本格始動
『清光…出陣は…』
加州「主と離れるなんて嫌だから」
それだけ言えばプイっとそっぽ向き、昼餉を食べ始める清光
……か、可愛い…私と離れたくないとか…もう可愛いなおい!!!
って、ダメダメ!
甘やかしたらダメだ……ちゃんと仕事させないと…
でも…可愛いっ……くっそ……
一人で葛藤していれば、清光に釣られたのか他の刀剣達も口を開いた
信濃「俺も、大将の近侍になるから」
大和守「僕も近侍がいい!」
長谷部「主、近侍とあらばこの長谷部が!」
近侍人気かよ……!
まるで学校の係決めみたいなことになってるよ!
黒板消し係とか人気あったなぁ……
いやいや、過去に浸っている場合じゃない!
近侍って普通一人だよね?
『近侍は一人で充分かな…てか近侍もまだ決めてないし、近侍って日替わりでしょ?……そもそも私に近侍なんていらない』
全員「えっ……」
『近侍居なくても誰かしらいるし…必要なくない?だから無し』
今まで近侍なんてものは付けてなかったし、必要もないくらい誰かしら隣に居るし…必要ないな、うん
『まぁ、本格的に明日から色々始めようと思ってるから、明日までに当番とか色々考えておくね?ってことで終わり!』
全員「……えー……」
皆不満そうな表情を浮かべてるものの、とりあえず放置
私は席につき手を合わせ、いただきますをすれば美味しい昼餉を食した