第58章 我が本丸、本格始動
『なんてゆうか、その……』
太鼓鐘「主、嫌だったか?」
『い、嫌じゃない!貞ちゃんなら大歓迎だよ!可愛いし可愛いし可愛いから!』
その言葉に貞ちゃんは再びぎゅっと抱きついてきた
その姿が可愛くてたまらない!なんて思っていれば、鼻からツーっと何かが垂れた
太鼓鐘「あ、主鼻血…!」
貞ちゃんの言葉に私は自分の鼻に触り、その指を見れば真っ赤な鮮血が流れていた
『えっ、うわっ…まじだ!』
太鼓鐘「ちり紙ちり紙…!」
宗三「昼から元気ですね、相変わらず」
小夜「主らしい」
江雪「和睦ですね……」
慌ただしいなまえの姿を遠くから見守る左文字
その慌ただしさに、長谷部が駆け付けた
長谷部「あ、主!血が…!何故こんなことに!」
『いや、これは貞ちゃんのせい……』
私はちり紙で鼻を抑えながら、つい貞ちゃんを指さしてしまった
すると、長谷部が鬼の形相で貞ちゃんの肩を揺さぶった
長谷部「主に何をした…!」
太鼓鐘「えっ、いや、俺は何も…!」
あ、これやばい…事が大きくなっている!
いや、でも鼻血が出たのは貞ちゃんが可愛いせいだし嘘ではないよね?
私は事実しか言ってない…よって何の問題もないってわけだ
すると、誰かに両端からぎゅっと抱きしめられた