第58章 我が本丸、本格始動
『……とりあえず着替えよう』
こんのすけが居なくなってから、ナース服を脱いですぐにいつもの服装に着替えた
そしてナース服を片付け、ふと時計を見れば昼の12時を指そうとしていた
もうお昼かぁ、あっという間だなぁ…なんて思いながら立ち上がれば、私は部屋を後にした
広間までの廊下を歩いていれば、前方に大典太とソハヤの姿を見つけた
『あ、大典太にソハヤ!』
大典太「?…なんだ、あんたか」
ソハヤ「主も広間に行くのか?」
『うん!お昼だし!良かったら一緒に行こう?こうやって手でも繋いでさ!』
私は二人の間に割り込めば、二人と手を繋いだ
大典太「……!」
ソハヤ「な、何して…!」
二人は恥ずかしいのか少し頬を赤らめていた
手を繋ぐだけで照れるなんて、流石は蔵入り刀剣
人目に触れない場所に入れられてたから、こうゆうの慣れないんだなぁ、きっと
そんなことを考えながら強く二人の手を握り歩き出せば、台所からいい匂いが漂ってきた
『んー、いい匂い……お腹空いた〜…』
ソハヤ「……主、朝から何も食わせてもらってないもんな」
秋田と五虎退におにぎりを貰って食べたけど、とりあえず言わないでおこう
光忠の耳に入ったらまた怒られる…!
『そうなんだよ!食べてないからお腹空いた!だから早く行こう?ほら、早く早く!』
大典太「っ、走るな……」
ソハヤ「転ぶぜ、主……!」
私は二人の手を引っ張りながら小走りで広間へと向かった