第57章 曲がり角には気を付けよう
衝撃でそのまま後ろに倒れそうになったが、腕をグイッと引かれそのままぎゅっと抱きしめられた
明石「こら、主はん…廊下は走ったらあかん」
『あ、明石…いや、だって和泉守が…!』
明石「和泉守?ぶつかってこなかったからセーフですわ」
『いや、なにそれ…理不尽だよ!!』
ぶつからなかったらセーフとかおかしいだろ!
ほんとに眼鏡割るよ?って、いつまで抱きしめてるんだろう明石さん
『ちょっと、もう離して』
明石「嫌です」
『なんでだよ!』
明石「こんな可愛い主はんを離すわけないやろ?」
『いやいや、ちょっと意味わからない。離してほしい、切実に』
明石「嫌や…こんな格好してる主はんに責任があるんとちゃう?」
そう言いながら明石は私の太ももを撫でてくる
そのくすぐったさにもぞもぞ動く
『ちょ、やめて、セクハラぁぁあ!!』
明石「人聞き悪いですわ…自分の主に何しようが俺の勝手やろ?」
『お前の主になった覚えはない!この本丸の主です私は!』
明石「まぁまぁ、細かいことはええやん」
明石は太ももを撫でながらスカートの中に手を入れようとしてきた
食われる…!そう思った時だった
背後から誰かの声が聞こえた
同田貫「お前ら何してんだ?」
た、たぬたぬぅぅぅぅぅううう!!
ここに来て有難い救世主!!!
たぬたぬ、私をこの変態から助けてくれ!
その想いが届いたのか、同田貫は明石の手の行方を見て赤面した
同田貫「…お前ら……そ、…そうゆうことは部屋でやれよな…」
そう言い残して、同田貫は去っていってしまった