第57章 曲がり角には気を付けよう
……え?
いやいやいやいやいや、待って?
たぬたぬ?違うよね?違うでしょ?
そこは「主に手を出すな」って言うところだよね?
部屋でやれって何事なの!?
別にこっちとらヤりたいわけじゃないんだよ!!
襲われてるんだよ?わかるかな!?
そんな心の声など聞こえるはずもなく、同田貫は姿を消してしまった
『……………………』
私は恐る恐る明石の顔をちらっと見た
すると明石はにっこり笑いながら口を開いた
明石「部屋、行きましょか」
『……いやいや、行かないから…!いや、私は今から部屋は行くけど!違う意味の方だから!!』
私は着替えに行きたいだけなんだよぉおお!!
なにこの流れ……!
これも全ては和泉守のせい……そしてたぬたぬが助けてくれなかったせいだぁぁぁぁ!!
許さん…絶対に許さん!!
明石「ええやん、ほな行きましょ」
明石は私をいきなり姫抱きし歩き出した
『は!?ちょ、降ろして!ケダモノ……!』
明石「男は皆ケダモノなんです」
ジタバタ暴れても全く離す気配がない明石
その様子に、私も諦めざる負えなかった