第56章 人妻好きなキミからのお願い
〜 数十分後 〜
包丁「…………すぅ」
膝枕をしながら髪を撫でていれば、包丁はスヤスヤと眠ってしまっていた
そんな寝顔を見ればつい笑みがこぼれる
『寝ちゃったか…』
後藤「大将、疲れない?」
『大丈夫だけど、そろそろいい加減に着替えたいかな』
頼んできた包丁も眠ったことだし、もう着替えてもいいよね?
でも…膝枕してるから身動きが取れない…さて、どうするか…
そう思っていれば骨喰が近くによってきた
骨喰「今退かしてやる」
そう言って骨喰は私の膝で眠っている包丁を軽く抱きあげれば畳にそっと下ろして退けてくれた
『骨喰ありがとう、感謝…!』
包丁が起きないように小声でお礼を言えば骨喰はこくんと頷いた
あぁ、ほんとにいい子だ…そしてまとも!
そう思いながら再び心の中で感謝し、私はゆっくりと立ち上がった
すると他の刀剣達が少し残念そうな表情を浮かべこちらを見てきた
『……なに、その顔』
信濃「もう行っちゃうの?」
寂しそうにこちらを見上げてくる信濃
か、可愛い…可愛いけど…!
つられちゃダメだ…負けるな私ー!
『うん、もう暫く居たからね?』
鯰尾「あ、着替えるなら手伝います!」
『いやいやいやいや、結構です…!誰が頼むかっ……!』
後藤「大将、早く着替えに行かないと昼になるぜ?」
そんな後藤の言葉に私は部屋にあった時計を見れば、昼まで一時間弱しかなかった
『あ、ほんとだ…!じゃあ、私着替えに行くからまたね?』
私は着替えるために皆と別れ粟田口の部屋を後にした