第56章 人妻好きなキミからのお願い
~ 数分後 ~
信濃「ほんと大将可愛い」
『あ、ありがとう…』
信濃「ずっとこの格好で居てくれてもいいんだけど」
『……そんなに気に入ったの?』
信濃「うん!可愛いし」
部屋に入ってからというもの、信濃に抱き着かれたまま褒め地獄に陥っている私
信濃は私に抱き着いたまま、こちらをガン見しながら可愛いと何度も伝えてくる
いや、嬉しいけど…恥ずかしすぎるからね!
それにしても包丁はまだかな…
自分で頼んどいて待機してないってどうゆうことだよ!
『はぁ…』
薬研「その菓子、俺から包丁に渡しておいてやろうか?」
『え?でも…』
薬研「大将の可愛い姿見られたし、俺は満足だぜ?だから包丁には俺から渡しておいてやるよ。大将だって着替えたいだろう?」
待って、薬研…自分が満足したから包丁の事はどうでもいいってことか…!
なんて酷い兄なんだ…まぁ、着替えたいのは事実なんだけど!
『でも包丁と約束しちゃったし…』
薬研「約束はなかったことに…」
『いや、酷いなお前…!後でぶーぶー言われるのは私なんだからね?』
信濃「大将はずっとここにいて!このままずっと可愛い大将の懐に入っていたい」
そう言って信濃は私の胸の辺りに顔をくっつけて甘えてくる
うん、まぁ可愛いんだけど、すごく可愛いんだけど…ね!
胸に顔をつけるのは止めてほしい
そう思いつつ、信濃の頭を撫でていれば粟田口の襖が開いて誰かが入ってきた