第56章 人妻好きなキミからのお願い
秋田「甘いってことは…」
気まずそうに顔を見合わせる二人
すると、甘さの原因を五虎退が口にした
五虎退「…塩と砂糖…間違えました…」
『あーよくあるよね…でも美味しいから!気にしないで?』
私は落ち込む二人の頭を優しく撫でた
すると二人は顔をそっとあげた
秋田「ごめんなさい…」
五虎退「次からは気を付けます…」
ちょっと涙目で謝ってくる二人
その姿が可愛いと思ってしまうのは私だけだろうか…
って、砂糖と塩を間違えて怒るわけがないよ!
だって料理したことないのに私のために一生懸命におにぎり作ってくれたんだもん…嬉しさしかないよ!
『二人とも、謝らないで?おにぎりを握ってくれたことが嬉しいんだから!』
その言葉に、二人はほっとしたのか笑顔になった
五虎退「…主様が嬉しいなら良かったです…」
『うん!二人が作ってくれたから美味しいよ!』
私は二人の作ってくれたおにぎりを食べ、あっという間に完食した
『ごちそうさまでした!』
秋田「食べてくれてありがとうございます…!」
『美味しかった!お腹空いたから助かったよ~』
五虎退「良かったです…。それにしても、その服可愛いですね…?」
五虎退は私の着ているナース服を見ながら微笑んだ
『あ、これね…包丁の頼みで今からこのままお菓子を届けに行かなきゃいけなんだよね…』
秋田「お疲れ様です…」
そう言って苦笑いを浮かべる秋田
五虎退「主様も忙しいみたいなので、僕達はもう行きますね…?」
その言葉と共に二人は立ち上がり、少しだけお辞儀をすれば部屋から出て行ってしまった
…なんて出来たショタなんだ……
もう可愛さで胸いっぱいだ…
そんなことを思いつつ、身支度を整えお菓子の入った袋を持てば私は部屋を後にした