第55章 私の仕事ぶりは健全です

『堀川……』


堀川「は、はい……」


『お前可愛すぎかよ！！！もう可愛い、可愛すぎるから！』


堀川「え、えぇ…！？どこにそんな要素が…！」


私の言葉に堀川はたじたじしながら驚いたような顔をした
その姿さえ可愛く思えてしまった…もうこれは末期なのかもしれない…

そう思いながら、私は堀川の髪を優しく撫でた


『堀川、可愛いよ…』


堀川「……」


可愛いという言葉が気に入らないのか、少し困ったような顔をする堀川
その顔も可愛いからやめてくれんか、ほんとに


堀川「主さん、ごめん」


すると、堀川はいきなり私を抱き寄せたと思えば唇にキスをしてきた


『んっ……！』


堀川「ん…は……」


後頭部を支えられ、唇を挟むように優しくキスをされる
そして暫くしてゆっくりと唇が離された


『っ…堀川……』


堀川「これでも、まだ可愛いって言える？僕だって、男なんですからね」


そう言っていつもの様に笑みを浮かべる堀川
その顔はどことなく色気のある顔だった


『…もう、堀川なんかエロいよ…』


堀川「大好きな主さんの前だからかな」


堀川は優しく微笑みながら私の身体をぎゅっと抱きしめてくれる


『私も堀川大好き…可愛いし…んっ』


言葉を遮るように再び堀川から軽い口付けを交わされる


堀川「可愛いはナシですよ？可愛いって言う度にキスしちゃいますからね……ん」


再び堀川からキスの嵐


『んっ…今は、言ってないっ……』


堀川「ん、そうでした？」


惚けたような悪戯な顔が新鮮で、その目に吸い込まれそうになった