第8章 夜這いにご注意
鯰尾くんが出て行ってから早くも数分は経っている。
布団に寝ころびながら天井を見上げた。
『…………全く寝付けない…』
鯰尾にされた事を思い出せば再び顔に熱が集まってくる。
『あぁー…ダメだ…刺激が強すぎる……』
私は生娘なの!
あんなことされたら変に反応する、きっと誰でもそうだ。
薬研といい、鯰尾といい…変態の園か?
いや、欲求不満?刀に欲求不満とかあるのか?←
『…………夜風に当たってこよ』
布団から体を起こして部屋から出て、縁側に座った。
そして、私は夜空を見上げて一言呟いた
『今日は夜空が綺麗だなぁ…』
?「うむ、綺麗だ…」
ん?なんか声しなかった?
え、もしかして私は空と話が出来るようになったのか!
よし、この際もっと話をしておこう
『私ね、今日この本丸に来たんだぁ…。今は仲良くしてくれる刀が増えたんだけど…まだ会ってない刀も沢山いるし、私なんかが審神者で…本当に皆を幸せに出来るのかなって、たまに心配になるの…。でも…みんなの笑った顔を見ると、もっと頑張らないとって思うの』
?「ほう。なぜお主はそこまでしてこの本丸を?何もしてないお主が、前任の所為で荒れ果ててしまったこの本丸の為になぜそこまで必死に頑張るのか…俺には理解できんな」
なぜ…頑張るのか…
その問いに少し俯いた。